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皆さんは私が使用している75/80mのアンテナはCD78-Lと思っているではないでしょうか。実はCD78-Lではありません。 さて、私が実際に行なったCD78-Lもどきの改良・改造すべき個所をご紹介します。なお、写真は2008年1月19日に撮影したため、コイルのケースを空けてまで写真を撮ることまでは出来ませんでしたので、ご了解ください。この改造はLだけでなくCD78にも共通点あります。多くのCD78・78Lのユーザーの参考になれば幸いです。 CD78-L/CD78の場合、先端のエレメントの外径は10φで内径は8φです。内径8φに外径8φのパイプは入りませんから7.5φまたは7.9φのアルミパイプを使います。定尺は2000mm物で、カットして500mmを2本作ります。最初のトライではどのくらい延ばせばいいのかが全く不明でした。そこでキャパシティーハットを取り外す前の周波数を計り、次にキャパシティーハットを取り外して周波数がどの位変化したかを調べ、それを元にエレメントをどのくらい延ばせばいいのかを計算しました。 また、一人で簡単に調整ができるようにと、CD78-Lを回転マストに取り付けるのではなく、(山田さんのアイディア)回転マストに長さ700mmで50φのアルミパイプを取り付け、このパイプの上に載せるようにCD78-Lを取り付けています。こうするとアンテナをシーソー式に回転させ、エレメント調整が一人でも簡単に行なうことができます。この際、回転マスト側のUボルトを緩めれば75/80m切り換えボックスごと一体で回せますので、ボックスからのリード線を外すことなく作業が出来ます。 私は台風シーズンにはアンテナを上げ下ろしするため、動滑車を使っています。動滑車の利点は引く力が半分で済むという事です。しかし、アンテナをロープに固定する個所は中心のマストクランプ部になりますので、もう一ヶ所ロープをオフセットした位置に固定しなければ垂直にエレメントをした時にバランスが取れません。しかし、固定してしまうと動滑車も一緒に上下しますのでロープをエレメントに固定できません。そこで、登山で使用するカナビラのような金具がいります。私は、CD78-Lのエレメントにマストクランプから約1.5m離れた位置に金具でカナビラを取り付けて写真3ロープがこの中を通るようにしています。アンテナを滑車の位置まで引き上げたらロープをカナビラから外します。カナビラを取り付ける位置はできるだけマストクランプに近いほうがいいのですが、あまり近すぎるとオフセットした意味がなくバランスを崩してしまいます。1.5〜2mが適当ではないかと思います。ステンレス製のカナビラはホームセンターなどで、1,000円程度で手に入ります。 また、タワーが末広がりになっていますので、回転マストに滑車をつけるとロープがタワーに当たったり、上げ下ろしにアンテナがタワーに接触してしまうので、マストから700mm、50Φの鉄パイプを取り付け、500mm外側へ出し、更に重量に耐えるために8mmのワイヤーで吊っています。写真5かなりのモーメントがかかりますので、500mmが限度かなと思います。ちなみにパイプにぶらさがってみましたが、びくともしません。この鉄パイプの先端に固定滑車を取り付け、鉄パイプの適当な位置にロープの端をくくりつけて動滑車をつけます。 私のアンテナは切り換えボックスが75mと80mの2チャンネルで、CD社のように4チャンネルではありません。80mは3505KHzに、また、75mは両方に出れるように3785KHzに合わせています。SWRは、3750KHzで1.7、3785KHzで1.1、3805KHzで1.3です。SWRが1.5以下の周波数帯域は51KHzです。80mの方はSWRが少し高めですが、SWRカーブはブロードで3550KHzくらいまでは使用可能です。2007年11月に3564KHzに信じられないほど高い周波数に出た3X5Aも問題なくQSO出来ました。 | ||||||
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